FPとは、フレーム(Frame)&パネル(Panel)の略。
フレームは軸組みのことで、パネルはウレタン断熱パネルのことです。
軸組みの柱や梁の間にウレタン断熱パネルをハメ込むため、このように名づけました。
現在、FP工法には、2×4工法もあるため、FP軸組み工法、FP2×4工法と呼んでいます。
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例えば日本が仮に常春の国であり、全国どこでも気温が1年中18℃~25℃位、湿度が50%~60%位であったなら、梅雨でも台風でも雪も全くない国であったなら、おそらく高断熱・高気密住宅は存在しなかったでしょう。逆に言うならば、高断熱・高気密住宅は、人工的に常春の環境を創りだすことを、目的としているとも言えます。
外気の厚さや寒さを寄せつけず、計画的に調節された空気温度を逃さずに内部結露も防ぎ、しかも一定の温湿度を保つ。こうすることにより、快適な住環境と省エネルギー効果を得られるのです。
また、断熱性。気密性を高めることは、外気に影響されずに適正な換気(計画換気)を行うための条件を整えることにも役立っています。
FPの家は高気密住宅ですが、完全に密封された状態にあるわけではありません。
またFPの家では、換気システムを用いており、人間が日常生活を営んでゆく上における必要な空気量(1人当たり30㎡/h)は、計画的に確保されています。
ただし注意したいのは、開放型のポット式ストーブやガズストーブなどの暖房器具や、やはり開放型のガス瞬間湯沸かし器などを、気密性の高い室内で使用すると、大量の酸素を消費し、酸素欠乏を起こしかねません。絶対にこれらの機器は、使用しないでください。
換気システムには、大別すると、セントラル換気システム、熱交換換気システム、熱交換換気冷暖房システムなどの種類があります。
FPの家の推奨する換気方式は、セントラル換気システム(集中排気方式)で、ダクトファンから強制排気することで圧力差を利用して外の空気を吸い込み、適切で計画的な換気を行おうとする方式です。換気のみを行うので、冷暖房は別途に設置が必要となります。
この方式の利点は、熱交換換気システムに比べて設備費や動力費が安価であること、維持管理が容易であることがあげられます。不利な点は、換気による熱損失がロスになること、冷房により乾燥しやすいこと、などです。
換気の基本的な考え方は、汚れた空気を外に排出し新鮮な空気を取りこみ、健康オによい環境に整えることです。
ですから、例えば季節の良い春の日やさわやかな初夏の一日などは、窓を開け放っておいても差し支えはありません。ただし、窓を閉めたら換気システムを作動させることを忘れないようにしてください。
どれ程FPの家が優れた性能を持っていても、熱源がなければ暖かくはなりませんし、冷房がないと涼しくはありません。FPの家は、例えるなら魔法ビンの様なもので、家の中の温度を保つのであって、熱を発したり冷やしたりするものではないので、暖房、冷房は必要です。
FPの家は、ウレタンパネルを密着接合した高気密構造であり、窓部分も複層ガラスを採用しているため、遮音性能も高くなっています。
屋外よりの騒音の侵入を大幅にカットすると同時に、室内のテレビ、ピアノの音や子供達のにぎやかな騒ぎ声も外部に漏らすことなく、住む人のプライバシーを守ります。
ゼンソクやアトピー性皮膚炎は、アレルギー症状の一種であり、その主な原因は家庭内のダニやほこりであることが、臨床データで裏付けられています。また、カビも鼻炎などのアレルギーや食中毒の原因となったりしています。
FPの家は、カビ、ダニをその性能により発生しずらくしており、これらの病気の予防につながります。FPの家に住んで、カゼをひきやすかった子供がカゼをあまりひかなくなったという声もいただいておりますが、これは、ウイルスや細菌の数が一番減少する相対湿度50~60%(人間には一番の快適ゾーン)に保たれていることと同時に、換気システムにより空気がクリーンに調節されているためと考えられます。
脳卒中・心疾患・高血圧には、家中の温度差を無くすることによりヒートショック(温度変化による急激な血圧上昇)を予防しています。
FPの家が健康住宅と呼べるのは、これらの性能の裏付けがあるからなのです。
FPの家は、住宅の性能を向上させるため、システム的にトータルに考慮されています。せっかく壁面にウレタンパネルという優れた部材を使用していても、窓などが性能の低いものでは、その部分に結露などの欠陥が生じてしまうからです。
アルミサッシは熱を伝えやすい材質のため、外気に影響され、冷やされたり暖められたりして、その熱を住宅内部にも伝えてしまいます。このため、FPの家では、アルミサッシの使用を禁じ、樹脂サッシを使用しています。
樹脂サッシの熱伝導率(熱の伝わり易さを示す)は、アルミサッシの1000分の1以下であり、更にガラス部分が全て複層となっているため、外気からの影響を室内に伝えにくくなっています。また、気密性を高めるために金具など様々な工夫がなされています。